AIと読解力

こんにちは。夏休みも残り10日ほどになりました。

先日、ある教材会社の方に紹介していただいた、『AI vs.教科書が読めない子どもたち 』( 新井 紀子 著)と言う本を読んでいます。

塾をやっているといろいろな教材会社さんから、教材の紹介時に、

「AIを使って判断しています」

「AIを利用して、最適な問題を出しています」

とよく言われます。AIに関してあまり知識のない私などは、AIが最適な問題を選出してくれるのは、単純にすごいなと思ってしまいます。

いま、教室で利用している教材にもAIの技術が活用されています。

ただ、この最新技術の塊のようなAIも文章の読解力はないそうです。初めて聞いた時は、「そうなんですか」と以外な感じがしましたが、新井さんの著書を読んでいると、確かに文章を理解するのは、難しそうだと思いました。

いま、巷では、「AIが発達して、将来なくなる仕事がある」とよく言われています。でも、文章読解力がないなら、それほど、心配しなくてもいいんじゃいかと思われた方もおられると思います。

私も、いくら最新技術でも限界があるんだなと、少し安堵しかけたのですが、ところがもっと大きな問題があることを新井さんが仰っています。

読解力について、中高生に調査をしたところ、あまり好ましくない結果がでたそうです。AIの前に肝心の人間も読解力がない人が多いので、教科書を読んでも内容を理解できる子が少ないと書いてありました。

塾では、家庭で復習をするときに、

「もう一回、教科書を読んでおきよ」

とアドバイスすることがありますが、そもそも教科書に書いてあることが、理解できないのであれば見直したところで、「??」となっているかも知れません。

今後、塾でサポートするにあたって、何か対策を考えていかないといけないなと痛感しているところです。