言葉を大事に。前向きな言葉を使ってみよう
「はぁ、疲れた」
「ふぅ、しんど」
と言った言葉を無意識のうちに、つい言ってしまっていることはありませんか。私もよく、「疲れた」と口にしてしまいます。
教室では、学習記録ノートに、授業後の感想を書くようにしています。感想の内容は自由形式にしていますので、授業で感じた課題を書いてくれる子もいれば、学校であったことを書いてくれる子もいます。
「今日は、数学の計算をして疲れた」
「単語の練習をして疲れた」
この『疲れた』は正直な気持ちだと思いますが、いつも『疲れた』と書いていると、勉強は疲れることをしていると言うイメージが、できてしまいそうに思いましたので、
「”疲れた”でなくて、”頑張った”にしてみたら」
とアドバイスしました。
いろいろな本を読んでいると、言葉には言霊と言われるぐらい、目に見えない力があるそうです。
花に向かって、「きれい、美しい」と言い続けたときと、「汚い」など悪口を言い続けた実験をしたところ、悪口を言われた花はすぐに枯れてしまったそうです。
そう言った内容が紹介されている本には、よく『言葉から変えてみよう』と言うことが提案されています。そこで、その生徒さんにも、『疲れた』ではなく『頑張った』にすることを提案しました。
その後は、無理やりかも知れませんが、「○○を頑張った」と書いてくれるようになりました。
感想を読む方の立場で見ても、「疲れた」と書いてあるのと「頑張った」と書いてあるのでは、読んだときの印象も変わってきます。私への印象は二の次でもいいかも知れませんが、「(疲れるぐらい)頑張ったな」と自分を褒めてあげることで、自分の中での感じ方も変わってきます。
最初に書きましたように、私も、「疲れた」や「できない」と言ったマイナスの意味の言葉をつい口にしてしまうところがあるので、できるだけ前向きな言葉に置き換えるように心がけています。無理にポジティブ思考をしなくても。言葉を変えると自然と思考も変わってくるようです。
これを読んでくださったみなさんも意識されると、いいことがあるかもですよ。